2014.03.24
3月16日のYahoo!ニュースに、日本法規情報株式会社が発表をした「残業代に関する意識調査」(※)の結果が取り上げられました。
調査によると、4人に1人が「残業はしたが残業代はゼロ」と回答をしていました。いわゆる、「サービス残業」を行っているということになります。
残業代が出なかった場合、「会社に請求する」と回答した人は33%いましたが、「会社との関係もあるので、会社には請求しない」(21%)、「残業は自分の責任なので会社には請求しない」(9%)、「退職をした後であれば請求する」(3%)、など、残業代を請求することにとまどいを感じている人も多いことがわかりました。
また、「残業代を請求しない」と回答した人の理由としては、「もめ事はなるべく避けたい」が29%、「残業代請求は手間や時間がかかり面倒」が28%でした。
会社は、労働者に時間外労働をさせた場合、その対価として割増賃金を支払う義務があります。労働者が時間外労働を行った場合、残業代を受け取るのは労働者の当然の権利です。
ちなみに、厚生労働省の発表によりますと、厚労省が平成24年度に残業に対する割増賃金が不払いになっているとして労働基準法違反で是正指導をした企業は1,312企業あり、対象労働者数は11万7,002人にも上りました。
残業代の請求は悪いことではありません。専門家の力をかりて、働いた分だけの対価を取り戻してみてはいかがでしょうか。
ご自身の働き方や、勤務時間等の会社の管理方法等を、再度確認することをお勧めします。
※調査期間:2013年11月20日~2013年12月20日
調査人数:1,604人(男性:635人、女性:969人)